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ルノーサムスン釜山工場で日産車生産へ 北米輸出用
作成日
2013.10.01
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韓国の自動車メーカー、ルノーサムスンは30日、2014年下半期から釜山工場で日本の日産自動車のクロスオーバー・ユーティリティー・ビークル(CUV)「ローグ」の次期モデルを委託生産する内容の了解覚書(MOU)を締結した。 

この日午前、ルノーサムスン釜山工場で開かれた締結式には日産の成果管理最高責任者であり北米地域を統括するコリン・ドッジ副会長とルノーグループアジア太平洋地域総括のジル・ノルマン副会長、ルノーサムスンのフランソワ・プロボ社長らが参加した。 

ルノーサムスンは今回のプロジェクトを通じて2014年下半期から今後5年間、年間8万台のローグ次期モデルを生産し、北米地域に輸出する予定だ。ルノー・日産アライアンスはこのプロジェクトのために2億ドル(約196億円)を投資した。 

ローグの生産が加われば釜山工場の年間生産台数は12万台から20万台に大幅増加する。 

しかしプロボ社長は設備増設に関しては「計画がない」と述べた。5%未満の韓国内での占有率を10%まで引き上げるなど、競争力を強化するのが先という説明だ。 

現行の2交代システムを3交代に変更し、工場を全面稼働する場合、生産可能台数は30万台まで増え、供給には支障がないと関係者は伝えた。 

釜山工場の生産量の50~60%は輸出用でその半分は中国市場に送られている。 

今回のMOUはルノー・日産アライアンス内におけるルノーサムスン釜山工場の能力の高さを再確認する契機になる。また、業界内での競争力が高まるだけでなく韓国内の部品会社と共に成長する効果も出る見通しだ。 

プロボ社長は「協業プロジェクトを成功させたために釜山の協力企業が年間6000億ウォン(約546億円)の売り上げを上積みすることができるようになった」と述べた。

ルノーサムスンはローグの部品の70%を韓国の部品業者から調達するなど現地化戦略を推進し、協力企業と利益を分ける予定だ。すでに現在の生産量基準で77%まで国産部品化を達成した。 

ノルマン副会長は「釜山工場は米国、中国という2大市場と近いうえに韓国市場まであり、位置が戦略的に優れている」とし「ローグプロジェクトはルノーサムスンがグループの需要に応じて世界の市場に供給する能力があることを意味する」と強調した。 

ルノーサムスンの輸出実績も相当部分改善されるものとみられる。同社は日産の依頼を受けて年間2万~3万台を委託生産したSM3の旧型モデル(サニー)が3月に生産終了になり、輸出販売台数に打撃を受けて8月の輸出台数が昨年の7081台から今年は5717台と19.3%下がった。 

釜山工場はすでに日産九州工場と物流プロセスを共有することによって戦略的協業を実施中だ。 

日産はローグの生産拡大を追い風に、現在8%水準の該当顧客層の北米市場占有率を近い将来10%に拡大するという抱負を明らかにした。釜山工場とも協力を拡大していく計画だ。 

ドッジ副会長は「ローグは北米で2番目によく売れているモデル。釜山工場が米国と同じ品質・価格競争力を持てば、市場状況と関係なく8万台は容易に消化できるだろう」と自信を見せた。 

釜山工場で生産された新型ローグは米国市場の需要に充当するだけで手一杯なため、韓国内に投入されるのはしばらく先になりそうだ。 

原文記事

出所:聨合ニュース(2013.09.30)