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聯合ニュースによると、
11~13日に開催された「2011都市環境協定(UEA)光州サミット」は、好評のうちに閉幕した。地球環境問題の解決策を模索するため世界各国の専門家らが一堂に会した今回の光州サミットは、韓国で開かれた最大規模の環境イベントだった。
◇世界78都市が参加 準備徹底
今回のサミットには世界的な環境都市であるブラジルのクリチバやニュージーランドのオークランド、米サン・アントニオ、オランダのアルメレなど、世界78都市と韓国の37都市が参加した。
また、国連環境計画(UNEP)、世界銀行、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、国連人間居住計画(国連ハビタット)など12の国際機関も参加した。
サミットではUNEPのアミナ・モハメド事務次長やハビタットのジョアン・クロス事務局長、ワールドウォッチ研究所設立者のレスター・ブラウン氏ら世界的な環境問題の権威が出席し基調演説を行った。国内外の環境運動家らも多数参加し、環境の祭典を盛り上げた。
光州市は今回の光州サミットに向け、式典やプログラム運営、広報などの準備も徹底して行い、国際行事を支障なく終わらせた。同市は公式夕食会で菜食メニューを用意し、宿舎に環境に配慮した洗剤を備え、シーツやタオルなどの交換を望まないときに使用するグリーンカードを導入するなどして、注目を集めた。
◇持続可能な都市開発を議論
サミットでは地球の最大の脅威である環境問題の解決と持続可能な都市開発、エネルギー効率化に焦点を合わせて議論した。
都市の環境政策や実践を評価する合理的で普遍的な都市環境指標の開発を検討し、温室効果ガス削減に向けた都市クリーン開発メカニズム(CDM)の枠組みづくりに取り組んだ。
また、低炭素グリーン都市づくりに向けた新しい協力機関、都市環境協約会員都市連合(UEAMA)を発足することで合意。サミットを2年に1度開催することでも一致した。
同市は都市環境協約会員都市が相互にグリーン都市づくりの経験を共有し、都市レベルで可能な次世代温室効果ガス削減技術開発や産業化政策を通じ、グリーン産業が都市経済の新たな成長エンジンとなるよう寄与していくという内容の光州イニシアチブを発表した。
◇世界の環境都市「光州」
光州市はサミットに出席した海外9都市と環境政策交流に関する了解覚書を締結した。炭素銀行制や生態復元事例などで光州の環境都市としてのイメージを世界に広めた。
エコ製品を生産する地元企業がサミットに参加した海外企業と112億ウォン(約7億4473万円)の輸出了解覚書も成立させるなど、地域経済の活性化にも貢献した。
参加者らは光産業振興会や光技術院、LGイノテックなどの光州の光産業や、広域衛生埋立場、下水最終処理場などの先端環境施設を訪問した。また、廃線となった線路を活用して造成した公園や、自然農法を住民が共同で行う畑なども訪問した。
サミット企画団広報チーム長は、今回のサミットが民主、人権、平和の価値を守るために粘り強く行動してきた光州で、持続可能な地球と人類共存という価値を確認する場となったとして、「光州が世界環境をリードしていく土台を作った」と評価した。
出所:聯合ニュース(2011.10.13)