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ノーベル文学賞に韓江氏 韓国人初=「強烈な詩的散文」
作成日
2024.10.11
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【ソウル聯合ニュース】スウェーデン・アカデミーは10日(現地時間)、今年のノーベル文学賞を韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)氏(53)に授与すると発表した。

韓国人のノーベル文学賞受賞は初めて。

また韓国人のノーベル賞受賞は2000年、当時大統領だった金大中(キム・デジュン)氏が平和賞を受賞して以来、2人目。

スウェーデン・アカデミーは「歴史のトラウマと向かい合い、人間の命の弱さをあらわにした強烈な詩的散文」と受賞理由を説明した。

また韓江氏について、「肉体と魂、生者と死者の間のつながりに独特な認識を持ち、詩的で実験的な文体で現代散文の革新家になった」と評した。 

韓江氏は2016年に短編集「菜食主義者」で英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「ブッカー国際賞」を韓国人として初めて受賞。

ノーベル文学賞やフランスのゴンクール賞などと比較される同賞を受賞したことで世界的な名声を得た。

韓江氏は1970年11月に南西部・光州市で、小説家の韓勝源(ハン・スンウォン)氏の娘として生まれた。

ソウルに上京した後、延世大国文学科を卒業した。

1993年に季刊誌「文学と社会」冬号に詩を発表して作家活動を始め、翌年ソウル新聞の小説公募で「赤い錨」(原題)が入選し、小説家としてデビューした。

死や暴力など普遍的な人間の問題を詩的で叙情的な文体でつむぐ独創的が作品世界を構築したという評価を受けている。

特に光州民主化運動を扱った長編「少年が来る」と、済州島で1948年に起きた「済州島四・三事件」を扱った「別れを告げない」などでは韓国近代史の闇と傷を小説という形で表現した。

授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、受賞者には賞金1100万クローナ(約1億5000万円)が贈られる。

yugiri@yna.co.kr

原文記事
出所:聯合ニュース(2024.10.10)