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KOTRA 第4次産業革命時代における海外投資の誘致戦略の方向性を示す
作成日
2017.08.04

第4次産業革命分野の海外投資の需要と供給をつなぐ開放型プラットフォームの構築


KOTRAは第4次産業革命時代を迎え海外直接投資の誘致で未来の成長エンジンを発掘するため7月27日、報告書の「第4次産業革命に対応する投資誘致戦略」をまとめた。

国際社会は世界経済の低成長が続く中、グローバル資本と投資の変革を遂げるためのメガ・ソリューションとして第4次産業革命を注目している。ドイツ、中国などの主要国ではすでに中・長期戦略に基づき第4次産業革命に向けた研究と投資の体系的な制度化に乗り出している。

こうした第4次産業革命は、対外依存型の経済成長をしてきた韓国の輸出と投資環境にも大きな変化をもたらしている。特に、国内外での投資アンバランスの是正、韓国経済のグローバル化と成長を支える大きな軸足である海外投資誘致戦略の見直しと積極的な対応が急務となっている。

▷ 第4次産業革命分野の開放型プラットフォームの構築と国内企業が集まる生態系が求められている

報告書によると、海外投資の誘致が韓国の競争力を高め質の高い雇用の創出につながるためには、知識の共有と技術移転といった協力を支える開放型プラットフォームの構築が必要だ。韓国のグローバル企業が国内の生産施設を海外に移転している中、従来のような部品・素材の納品で投資を誘致する方法では限界があるというのだ。

開放型プラットフォームとは、需要と供給が自発的に生態系を造成するようにするもので、ユーザーの拡大により様々なビジネスモデルが生み出される。例えば、GE社はモノのインターネット(IoT)で発電タービン、石油プラント、医療器械、航空機エンジンなどをつなぐソフトウェアを開放し巨大な産業のプラットフォームを構築しグローバルスタンダードの先取りに取り組んでいる。

KOTRAは、海外直接投資の誘致のための開放型プラットフォームを通して、多国籍企業が自ら韓国市場に参入し、韓国企業との健全な競争をさせるためには政府や企業、研究機関が第4次産業革命と韓国の成長戦略に歩調を合わせ、協力の仕方を変える必要があると促した。具体的には、韓国が強みとするICT基盤の有望産業を戦略産業に選定し、それに適切なプラットフォームの特性を導き出してインフラを構築。これを中小・中堅企業、ベンチャーが活用できるようにすることを提案した。自国のグローバルIT企業がプラットフォームを通してIoTと次世代の通信標準をリードしICT技術を用いた付加価値を創出すれば、国は制度作りで大規模の実証事業を行うなど生態系の造成に向けたあらゆる支援を惜しまなかったアメリカのケースは参考になる。

また、投資環境の改善では、人と資金が自由に移動できるグローバルソーシングの環境と、新技術を持つ海外企業と国内企業が自由な合併・買収を通して市場への参入を助け、技術・コンテンツといった無形資産、知的財産権の価値評価や保護が制度的になされる環境が必要だとアドバイスした。政府の政策でも投資誘致額を重視する今のスタンスから雇用創出、新技術の導入など質的成長へと舵を切ることが求められると述べた。

▷ 韓国企業の需要に合った開放型プラットフォーム「Invest Korea Market Place」

KOTRAの海外投資誘致専門機関である「インベスト・コリア(Invest KOREA)」の金容国代表は「不確実性の高まりの中で行われている第4次産業革命の下でグローバル市場への進出とネットワークの拡張を遂げるため、KOTRAは*「Invest Korea Market Place」という開放型プラットフォームを立ち上げ運営している」とした上で「こうしたプラットフォームを中心に第4次産業革命に興味を示す国内企業や関係機関に適切な外国人投資家の発掘に向けた支援を拡大していく計画だ」と述べた。

*海外直接投資の誘致を希望するスタートアップや中小・中堅企業のデータベースを構築し、KOTRAの海外貿易館が発掘した潜在的な外国人投資家とつなぐプラットフォーム


出所 : Invest Korea (2017.07.28)

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