Invest KOREA

KOTRAが韓国企業の海外マーケティング支援サービスの多角化と雇用創出事業の拡大に拍車をかける。KOTRAは第４次産業革命時代における企業の海外進出に必要なサービスの多様化に対応し、輸出と海外投資支援サービスを活用した国内外の雇用拡大のため８月１日から組織改編をスタートさせる。

KOTRAの金宰弘社長は６月に行われた創立５５周年記念の記者懇談会で「輸出と投資誘致が雇用創出と経済回復に向けた経済の原動力になるよう、KOTRAの働き方とサービスシステムを徹底して改善したい」と話した。その意味で、今回の組織改編は政府の雇用を重視した経済政策を積極的に反映し、公共機関としての社会的責任と価値を高める実質的な措置と言える。特に、国内外の就職支援事業を拡大し「国の貿易投資インフラ」という本来の機能と雇用創出との連携強化に乗り出したのは注目に値する。

まず、「顧客サービス本部」を新設し、分散されている顧客支援機能を統合させ、企業の需要に合わせたサービスの拡大など、顧客支援に本腰を入れる。また、顧客の便宜を図るためオン・オフラインにおける居客との接点を「海外進出相談センター」に統一させワン・ストップの貿易投資相談のシステムを構築し、企業の相談に必要なビックデータの分析プラットフォーム（KOTRA海外市場ビックボッ）も拡大する。

雇用創出に関し、海外就職支援の専門担当組織であるグローバル雇用事業団を「雇用事業室」に拡大改編する。KOTRAの中核機能と連携した雇用戦略の樹立、海外雇用の発掘と就職を支援する海外拠点（K-Moveセンター）の拡大はもとより、スタートアップの海外進出と成長支援による国内の雇用拡大にも貢献していく。また「外投企業採用支援チーム」を新設し韓国経済の成長の柱である海外直接投資が国内の雇用創出につながる好循環を生み出すよう体系的な支援を行う。

さらに、未来の輸出市場の確保と新たな輸出産業を支援するための専門組織も強化する。インド、アセアン、中東といった中国を代替できる市場の発掘能力を強化するため「戦略市場進出支援団」も親切し、特に「サービス輸出支援センター」を立ち上げ雇用創出の効果の大きいサービス分野の海外進出事業を拡大していく。

金宰弘社長は「第４次産業革命に伴い産業間の融合・複合が本格化するにつれ、企業の海外進出における需要も多様化している」と述べた上で「細かな顧客支援の強化により、輸出拡大と企業成長、雇用創出の好循環の定着に組織の能力を結集していく考えだ」と話した。

出所 : Invest Korea (2017.08.01)