Invest KOREA

聯合ニュースによると、

韓国が初めて年間貿易規模１兆ドル（約７８兆円）を達成した。

　知識経済部は５日、同日午後現在の通関ベースの輸出入累積業績を暫定集計した結果を発表。輸出５１５０億ドル、輸入４８５０億ドルを記録した。

　貿易額１兆ドル突破は米国、ドイツ、中国、日本、フランス、英国、オランダ、イタリアに次いで世界９番目。このうち昨年と同規模を維持した国は日本や米国、ドイツ、中国など６カ国にすぎない。

　１兆ドル達成は韓国が巨大先進経済圏に入ったことを示す指標で、韓国製品に対する信頼が高まり、経済効果を期待できる象徴的な指標だと、知識経済部は説明した。

　米国債の格付け引き下げや欧州の財政危機拡大があったが、鉄鋼、自動車、石油製品などの輸出が好調を示したほか、新興国市場で善戦。目標にしていた１兆ドルの大台を達成したという。これに伴い、今年全体では輸出５５７０億ドル、輸入は５２３０億ドルとなる見通し。貿易規模１兆８００億ドル、貿易黒字３４０億ドルを記録するとみられる。

　ただ、世界経済の不確実性が高まる中、保護貿易主義の台頭、新興国への市場主導権移転など、新しい課題が登場しており、韓国経済の対応が注目される。

　また、大企業中心の貿易と輸出の雇用創出力低下など、貿易の成果が中小企業と庶民の生活に十分に届いていないことが指摘されている。この現象は未来成長のため克服すべき課題だとした。

　知識経済部の洪錫禹（ホン・ソクウ）長官は会見で、「労働者と国民の汗で成し遂げた貿易１兆ドルは誇らしい歴史的出来事」と評価した上で、２兆ドルの新目標に進むために新しい成長エンジンを発掘すること、残された課題に注目することが重要だと話した。

原文記事

出所：聯合ニュース(２０１１.１２．０５)