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韓国GM社長、朴大統領との会合で韓国撤退説を否定
作成日
2014.01.10

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は9日、大統領府(青瓦台)に外資系企業のトップらを招いて昼食懇談会を開き、「この先、最も有望な投資先として、自信を持って韓国を推薦する」と韓国への投資拡大を求めた。

懇談会に出席した韓国GMのセルジオ・ロシャ社長は「韓国GMはグローバルGMの輸出基地としてとても重要だ。これからも韓国に投資する」と韓国撤退説を否定した。

ロシャ社長は「GMが韓国を去るといううわさがあるが、それは明らかに違う」とした上で「私たちは残るためにここにいる(We are here to stay)」と述べた。その後、「一緒に行きましょう」と韓国語で話した。

また、「韓豪FTAを巡る交渉が早期に妥結することを願う」と話った。

GMは昨年12月、オーストラリア子会社GMホールデンの工場を閉鎖し、2017年末までに撤退する方針を示した。韓豪FTAが妥結されれば韓国GMの対オーストラリア輸出品 (年間3万6000台)の関税が撤廃されるため、現地の工場で生産された製品に匹敵する価格競争力を確保すると予想される。

ロシャ社長は「労使が共存できる環境ができたこと、自動車に対する規制を迅速に解決してくれたことに対し、韓国政府に感謝する」と謝意を示した。これは、最高裁判所が先月、残業代などを計算するベースとなる通常賃金にボーナスが含まれるとの判断を示し、賃金問題が明確に整理されたことや「ダマス」などの軽商用車のに対する自動車安全基準及び環境規制を一定期間猶予してくれたことに言及したものだ。

ゼネラル・エレクトリック(GE)のアン・スンボム造船海洋代表は、「昨年10月、ジェフリー・イメルト会長兼最高経営責任者(CEO)は朴大統領と会談した後、乳癌診断装備分野への投資を決定した」とし、「昨年10月には釜山で造船海洋本部の開所式を開き、大規模な投資を模索している」と紹介した。

シーメンスコリアのキム・ジョンガプ会長は「政府から多大な支援を受けながら本部移転を進めている。無料で政府やKOTRAの人材20人を活用したのと同じ効果だ」と感謝の意を伝えた。

彼は「韓国はFTAなど経済領土が拡大されていて魅力的な投資先だ」とし、「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加の意向を示したのもタイムリーな決定だった。TPPが妥結されれば対韓投資は更に増えるだろう」と評価した。

SolvayのAndré Nothomb代表は「2011年特殊化学分野の本部を韓国に移転し、梨花女子大学にR&Dセンターを設立した。昨年、朴大統領がベルギーを訪問した時、セマングムで新しい事業を展開すると発表したが、新規投資を計画する予定」と述べた。

エスオイルのナセル・アル・マハシール社長は「蔚山工場に5兆ウオンを投資するため、敷地確保を巡る交渉を進めているが、確保次第に大規模な投資を行う計画」とし、「サウジアラムコは韓国の有望性を見込んで韓進が保有する株式を買い入れることを決めた。これは韓進の構造調整に役立つだろう」と述べた。

この日、日系投資企業の代表らも懇談会に出席したが、悪化した韓日関係を考慮したように両国の緊密な経済協力を強調した。

中島透SJC会長は「外国人投資促進法改正案の成立を契機に企業間の投資協力が進展することを期待する」とし、「日韓関係の悪化が企業関係に影響を及ぼさないよう配慮してほしい」と要求した。

イ・ヨンガン東レ会長は「セマングム産業団地にポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の生産工場を建設することにした。PPS樹脂の需要は韓国だけでなく中国でも拡大するだろう。FTAが締結すれば巨大な市場になりうる。韓中FTAの早期妥結を願う」と述べた。

朴大統領は、GM会長の「私たちは残るためにここにいる(We are here to stay)」と述べたことに対し、「政府はあなたたちを支援するためにここにいる(Government is here to support you)」と応じた。

また、「政策の予測可能性と一貫性を保つために政策を樹立する際、外資系企業から意見を収集する」と明らかにした。

更に「創造経済を進める上にも、投資家保護に向けた知的財産権が確実に保護されるよう最善を尽くす」と伝えた。

一方、シーメンスコリアのキム・ジョンガプ会長は「昨年4月の懇談会で要請した事項を迅速に反映してくれて感謝する」とし、ロシャGM社長は「大統領の動きはとても励みになる」と評価した。

在韓米国商工会議所(AMCHAM)のエイミー・ジャクソン代表は「韓国政府は外資系企業が抱えている様々な問題を具体的に政策に反映した。まことに感謝する」と伝えた。オーチスエレベーターのケン・ミラー代表は「政策の予測可能性の向上、グローバル基準との調和や労使関係が進展することを願う」と述べた。


原文記事

出所:ニューシース(2014.1.9)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。
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