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韓・米首脳会談、「FTA完全履行」で合意
作成日
2014.04.30

韓国の朴槿恵大統領と米国のオバマ大統領は25日、首脳会談を通じて韓米FTAの履行に向けた取り組みを強化することで合意した。

チョ・ウォンドン大統領府経済首席は、「FTA発効から2年が過ぎ、両国の恩恵品目が明らかになっている」とし、「原産地規則を巡り過度な資料要求や準備などで、両国企業から多くの問題提起があったが、円満に解決した」と説明した。

首脳会談で両国の首脳は韓米FTAの効果についても高く評価した。両首脳はFTAが韓国企業の対米外国直接投資(FDI)の増加に向けた強固な基礎を提供していると評価し、米国企業の対韓投資も歓迎した。

今年3月、米国農務省が韓国産サムゲタンの輸入を許可した点も前向きに評価した。サムゲタンの米国の輸出は2004年から推進されてきた。しかし、国内サムゲタン加工業者の衛生施設などが米国政府の衛生基準にかかっていつも失敗し、代表的な非関税障壁のひとつとして指摘されてきた。

韓国が環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加することに関しては、まず韓国側の関心表明を歓迎し、高いレベルのTPP達成に向けて緊密な協議が必要との認識を共にした。

同日、オバマ大統領は韓米FTAがTPPの基礎資料になっているという点を挙げながら、「韓国がTPPに関心を示していることを歓迎し、韓国の交渉参加が早い時期に実現することを願う」と述べた。

また、両国の首脳は昨年ワシントンで開かれた首脳会談後に発表された「韓・米エネルギー協力長官共同声明」に基づき、「クリーンエネルギー」と「非伝統的なエネルギー」分野での協力を強化することで一致した。

アメリカエネルギー省(DOE)は、韓国と、「空気圧縮貯蔵技術を活用したエネルギー貯蔵システム」の共同実証研究を通じて商用化を進めることにした。

同技術は韓国の強みであるリチウム装置より安全かつ長期間電力の貯蔵が可能であるため、多岐にわたって使われるメリットがあるものの、空気圧縮機などの嵩がネックになっている。

両首脳はアメリカ海軍と軍事施設での効率的なエネルギー使用に向けた共同研究を進めることで合意した。韓国の「スマートグリッド」技術を米海軍省に適用し、作戦や訓練を積むとき、安定的に電力を供給するエネルギー網を構築する計画である。

非伝統的なエネルギー分野では、米国シェールガス事業への韓国企業の参入機会が拡大される。韓国ガス公社などが2017年から米国のシェールガスを導入することで合意する等、6事業に4社が参加している。

「燃える氷」とも呼ばれるガスハイドレートの探査と賦存量評価、生産方法の研究などの協力も強化される。ガスハイドレートは水素結合による水分子のカゴ状構造の中に他の物質の分子が入り込んだものであり、韓国の東海に埋蔵されていることが確認され、将来の韓国産天然ガス資源として期待されている。

この他にも、両首脳は来年2月、米マクマード南極基地の近くに張保皐(チャンボゴ)科学基地が建設されることを契機に、極地協力を強化し共同研究開発プログラムの導入など情報通信技術(ICT)分野の協力も強化する。

一方、オバマ大統領は同日、パク大統領の経済革新3ヵ年計画についても言及し、経済革新3ヵ年計画の成功を願った。

パク大統領はオバマ大統領に対して、韓国人の米専門職ビザ発行問題の前進を提案した。これに対してオバマ大統領は、米国議会との調整を通じて早期に結論を出せるよう努力すると答えた。


原文記事

出所:ニューシース(2014.4.25)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。
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