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韓中FTA発効1年 中国からの投資活発に=輸出も善戦
作成日
2016.12.20

聨合ニュースによると、


【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部と大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は19日、中国との自由貿易協定(FTA)発効後の1年を振り返り、苦境に直面しながらも韓国の対中貿易は善戦し、中国からの投資も活発になったと評価した。韓中FTAは20日に発効2年目を迎える。

 韓国の今年の対中輸出をみると、世界と中国の経済成長の減速、中国の中間財国産比率の引き上げ、原油安などの影響で1月は前年同月比21.5%急減したが、その後は落ち込みが緩和される傾向にある。減少率は2月が13.0%、3月が12.2%に縮小し、8月は5.3%となった。9月と10月はやや拡大したものの、11月は0.4%にとどまった。

 品目別にみると、10月に水産物の輸出は24.9%、繊維が17.1%、農産物も2.8%、それぞれ増加した。

 また、電子商取引の輸出は1~9月に前年同期比127%増を記録した。

 輸出でFTAを活用する割合も先月には38.3%に拡大した。

 一方、中国からの輸入は2014年に前年比8.5%増加し、15年も0.2%増えたが、今年は11月までで4.8%のマイナスとなっている。中でも中国製の工業製品の輸入は10月時点で5.9%減少した。FTAによる被害が予想されていた農産物分野でも輸入は2.1%減少した。

 投資はFTA発効前に比べ活発になった。中国から韓国への投資は9月の申告ベースで8.5%増加した。韓中FTAを活用し中国進出を図ろうとする国からの対韓投資も13.4%増加した。また、これまで不動産や金融に偏っていた投資分野は、コンテンツやエンターテインメント、電気自動車(EV)、航空宇宙などの新産業へと多様化した。

 対中貿易を妨げる最大の要因とされる貿易障壁は、やや緩和されたといえる。4月に化粧品の海上簡易通関が始まり、来年1月には原産地を証明する電子資料の相互交換システムが本格的に稼働する。電気・電子製品の相互認証を通じ、中国向け製品に必要な認証を取得するための手続きを韓国の認証機関を通じて行えるようになった。

 産業通商資源部とKOTRAは「韓中FTA活用支援センター」を中国の北京、上海、青島、成都に設けている。発効2年目に入る20日、広州と天津、大連にも新たに設置し、主要都市への開設を完了する。

 KOTRAは「韓中FTAにより最も大きな恩恵を受ける業種として期待された消費財と食品分野の対中輸出が良好で、FTA活用も活発だったことが分かった」と説明する一方で、当初の期待を考えると一段と積極的な活用が求められるとした。関税撤廃だけでなく、非関税障壁の緩和措置や、地域、産業団地、産業別の協力など、FTAを幅広く活用することが必要だと提言した。

mgk1202@yna.co.kr

<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>



原文記事
出所:聨合ニュース(2016.12.19)

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