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臨床試験のハブを目指す韓国
作成日
2017.02.07

 


韓国が臨床試験受託産業のハブとして注目を集めている。

韓国は世界で最も人気の高い新薬開発臨床試験国のうちひとつだ。優秀な医療チームと大規模な施設などインフラが充実しているため臨床試験の成功率が高いことで有名であり、多国籍の製薬会社に人気だ。

特に、多国籍製薬会社とQuintiles、ICON、Parexelなどグローバルな医薬品開発業務受託機関 (CRO)の韓国参入により、国内の臨床試験産業が有望市場として浮上している。

今月2日、韓国臨床試験産業本部によると、ソウルは都市ベースでみると臨床試験が最も多く行われる都市だという。

また、同本部がアメリカ国立衛生研究所の臨床試験登録サイトの資料を基に2015年世界で最も臨床試験が多く行われた都市30ヶ所を調べた結果、ソウルの臨床試験比率が1.03%と米ヒューストンと共同1位となった。

ソウルに次いでニューヨーク、ロンドン、マドリードと続いた。ソウルの臨床試験規模は2012年以降、常に1位を保ってきた。

多国籍製薬会社が全世界を対象に行う「多国家臨床試験」でも2000年には韓国内で一度も実施されなかったのが2015年には296件へと大きく伸びた。

市場調査会社Mordor Intelligenceによると、多国家臨床試験の市場規模は2016年142億ドルと、年平均7.5%ずつ増加し2021年には220億ドルに達すると推計されている。

国別臨床試験の順位は勧告が2.52%と12位となった。1位は米国9.06%で、次いでドイツ、イギリス、カナダ、フランスが続いた。韓国の臨床試験順位は2011年19位から着実に上昇している。

一方、2000年から2015年までアメリカ国立衛生研究所に登録された臨床試験の累積件数は計20万9390件だった。

このうちアメリカが9万1094件と最も多く、欧州5万8661件、東アジア2万615件、カナダ1万4953件と続いた。特に、東アジアでは韓国が累積6943件と、中国の7274件に次いで臨床試験を登録していることが分かった。

このように韓国が臨床試験をリードするハブとして浮上しているのと関連し、専門家らは優秀な医療チームと幅広い患者の臨床試験への参加、システマチックなシステムなど充実したインフラが功を奏したと分析している。

その上、臨床試験がソウル大病院、ソウル峨山病院、延世大学校医療院、サムスンソウル病院、ソウル聖母病院の「BIG5」病院に集中しているため、優秀なデータを確保できるという点もメリットと言われている。

韓国臨床試験産業本部の関係者は「韓国は食品医薬品安全処の承認と臨床試験審査委員会の承認を同時に進行できるので準備期間が短く、患者の適応度も高いため信頼性の高いデータを確保できた」とし、「特にソウルなどの大都市に集中している大型臨床試験センターで早期の患者募集が可能であることもメリットだ」と述べた。

 


原文記事
出所:ニューシース(2017.02.02)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。
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