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韓国の経常黒字、15年に1千億ドル突破の見通し
作成日
2015.01.05

聨合ニュースによると、

原油安や内需低迷などの影響…市場混乱すれば「韓国経済の支え」

【ソウル聯合ニュース】パク・チョロン記者=韓国の今年の経常黒字が1千億ドルを突破するという予想が出ている。

年間経常黒字が1千億ドルを超える国は、ドイツと中国、サウジアラビア、スイスだけだ。

しかし、大幅な経常黒字が必ずしも望ましいとは言えない。企業の輸出好調によるというよりは、原油安や内需低迷のため、輸入の減少幅が輸出を上回ったことによるところが大きいからだ。

去る12月31日韓国国会・予算政策処(以下、予政処)は「15年修正経済見通し」で、原材料価格の下落による輸入鈍化で、今年の韓国の経常黒字が1千87億ドルになると予想した。

これは、年間基準で過去最高を記録した13年の799億ドルはもちろん、14年の予想値である840億ドルを上回る水準だ。14年1~11月の累積黒字は819億ドルだ。

世界的に経常黒字が1千億ドルを超える国は多くない。

13年基準では、ドイツの経常黒字が2千549億ドルと最も多く、中国(1千828億ドル)、サウジアラビア(1千326億ドル)、スイス(1千39億ドル)がその後を次いだ。韓国はオランダ(871億ドル)に続き、経常黒字6位を記録した。

予政処は内需低迷により輸入が伸び悩み、国際原油価格は下落したことが、大幅な経常黒字の要因であると説明した。また、通関基準で今年の輸出は2.9%、輸入は0.1%それぞれ増加すると予想した。

LG経済研究院も、今年の経常黒字が1千73億ドルになるとの見通しを示した。

韓国の原油輸入規模が年間9億バレルに上るため、原油安による商品収支 (貿易収支に相当) の改善効果が250億ドルを突破する可能性があるとしている。

しかし、過度な経常黒字はウォン高につながり、輸出にマイナスの影響を与える恐れがある。

政策金利を決定する韓銀・金融通貨委員会の12月本会議で委員らは、「原油安による石油輸入コストの減少は、経常収支における黒字幅をさらに拡大させ、長期的にはウォン高を煽る恐れがある」という懸念を示した。

ただ、米国の利上げが国際金融市場に大きな影響を及ぼしかねない状況で、大幅な経常黒字は韓国金融市場の支えになる可能性が高い。

現代(ヒョンデ)経済研究院のイ・ジュンヒョブ経済動向分析室長は、「大幅な経常黒字は、国際金融市場が混乱に陥った場合、韓国経済の支えになる可能性がある」とした上で、「今年新興国が通貨危機に見舞われても、韓国に飛び火する可能性は低いと予想している」と述べた。

chopark@yna.co.kr 

<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>


原文記事
出所:聨合ニュース(2014.12.31)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。
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