本文のショートカット メインメニューのショートカット

投資ニュース

  • Home
  • Invest KOREAの紹介
  • ニュースルーム
  • 投資ニュース
ソフトバンク、韓国AIフィンテックスタートアップに投資
作成日
2022.01.12



「数多くの韓国フィンテックの中で、グローバル市場で成長できる数少ない企業です。

同社の人工知能(AI)技術力は海外で十分通じるはずです」(ソフトバンク関係者)。

韓国内のAIフィンテックスタートアップのクラフトテクノロジーズ( Qraft Technologies )が、孫正義会長率いる日本の投資会社ソフトバンクから、1億4600万ドル(約1746億ウォン)の投資を受けた。

当初、ソフトバンク系列の投資ファンド運用会社のビジョンファンドが投資する計画だったが、本社が直接乗り出したという。

それだけクラフトの成長性やソフトバンクとの戦略的連携の可能性を高く見ているという。

○世界AIETFの最高収益率

クラフトは11日、最近行われたシリーズC投資誘致で、ソフトバンクが1億4600万ドルを投資したと発表した。

ソフトバンクの韓国企業への直接投資は、2015年にクーパンに1兆1000億ウォン(約1067億円)を投資して以来だ。

2016年に設立されたクラフトは、ポートフォリオシステムや注文執行システム(AXE)などを開発し、証券会社や金融会社などにサービスを行う。

独自のディープラーニングアルゴリズムを基盤に超過収益を創出できるよう、ポートフォリオを構成する。

クラフトは、AIを活用し、上場指数ファンド(ETF)も立ち上げ、運用する。

2019年にアメリカのニューヨーク株式市場に上場した「韓国第1号アクティブETF」をはじめ、現在まで計4つのAIETFを運用している。

クラフトのAIETFは、世界AIETFの中で最も高い収益率を記録している。

金融業界関係者は「データ処理、投資戦略、注文執行、投資分析に至る資産運用過程全般を含めた企業間取引(B2B)AIシステムが同社の最大の強み」とし「AIを活用して米国の大型銘柄50銘柄をリアルタイムで追跡し、収益率と為替レート、ニュースなどを総合的に分析して価格変動を予測する」と述べた。

○ソフトバンクが直接選んだ。

クラフトは、ビジョンファンドが発掘したが、投資にはソフトバンクが直接乗り出した。

ソフトバンクは、クラフトが米国とアジア市場を中心に海外事業を拡大するために協業する計画だ。

ソフトバンクの上場株式ポートフォリオ運用にも、クラフトのAIモデルを活用する予定だ。

ソフトバンクビジョンファンドの松井健太郎·マネージングパートナーは「米ETF市場で独自のAI技術を披露し、その成果を立証してきたクラフトの技術は資産運用方式に革新を起こすだろう」と述べた。

クラフトは、2020年の売上14億ウォン、営業損失54億ウォンを出した。

筆頭株主は50%を保有しているキム·ヒョンシク代表だ。

キム代表は、ソウル大学電気工学科出身で、ソフトウェア開発者として働いたが、16年、クラフトを起業した。昨年5月にKDB産業銀行などから150億ウォンを誘致した際、企業価値が1750億ウォンと策定されたが、今回の投資誘致を通じ、2倍以上に跳ね上がったものと業界は見ている。

クラフトは、今回誘致した資金を海外事業拡大やAIを活用した資産管理サービスの開発に投入する計画だ。

クラフトは、海外事業の強化に向け、香港やニューヨークを基盤に組織を拡大している。

グローバル資産運用会社「ブラックロック」で、スマートベータETF事業を総括したロバート·ネスト·マネージング·ディレクターをクラフト米法人のトップに選任するなど、人材も拡充している。

キム代表は「ソフトバンクとクラフトのAI技術基盤運用力量が合わされば100兆ドル規模のグローバル資産運用市場を本質的に変化させるきっかけになる」と期待した。

記者 パク・シウン seeker@hankyung.com
<著作権者(c)韓国経済。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:韓国経済(2022.01.12)
メタ情報