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韓国武田製薬代表「新薬開発で韓国企業と協業も」
作成日
2022.01.13



武田製薬は、韓国の製薬会社が最も真似たがるロールモデルに挙げられる。

米国や欧州企業の縄張りである製薬·バイオ業界で「グローバルトップ10」(2019年基準10位·売上34兆ウォン)に入った唯一のアジア製薬会社だからだ。

世界を舞台に戦う無限競争市場で241年も生き残ったこと自体が、韓国企業には羨望の的だ。

5日に会ったムン·ヒソク韓国武田製薬代表(写真)は、競争力の源泉を「選択と集中」と説明した。

抗がん剤分野を強化するため数十兆ウォン(数兆円)を投じて海外の製薬4社を買収し、これにより増えた借金を減らすために風邪薬「ホワイトゥベン」などキャッシュカウを売った果敢な決断が、武田を世界最強の製薬会社の一つにしたということだ。

ムン代表は「10年以上かかった体質改善プロジェクトが事実上、昨年終了した」とし「22年からは着替えで市場攻略を本格化する」と述べた。

「変身」プロジェクトの始まりは2008年に遡る。

米抗がん剤開発会社のミレニアムを買収し、ナイコメド(2011年)、アリアド(2017年)、シャイア(2018年)など、大手海外製薬会社を相次いで買収し、抗がん剤や希少疾患分野を大幅に強化した。

悪化した財務構造を改善するための武田の選択は「優良医薬品」の売却だった。

2020年売上の3分の1を占めていた慢性疾患(糖尿·高血圧)治療剤と一般医薬品の相当数を上回ったのだ。

ここにはファイトゥベン、「アルボチル」(口内炎治療剤)など武田の代表ブランドも含まれた。

ムン代表は「すでに良い薬がたくさん出て画期的な新薬を出しにくい糖尿·高血圧など慢性疾患と違い、抗がん剤や珍しい疾患分野は発展可能性が限りないと見た」とし「未来の成長性を勘案して事業構造を完全に変えた」と説明した。

武田はがん、胃腸管疾患、珍しい疾患、神経系疾患、血漿由来制裁、ワクチンなど6つの分野に会社の力量を注ぐことにした。

2024年までにCAR-NK治療剤をはじめとする10種類の新薬を発売し、2030年までに細胞·遺伝子治療剤と免疫関門抑制剤などを追加発表するという構想だ。

これを通じて、現在34兆ウォン(約3兆円)の売上を2030年までに50兆ウォンへ引き上げるという目標を立てた。

ムン代表は「新薬開発過程で韓国バイオ企業と協業する可能性も開いている」とし「本社でも韓国バイオ企業の技術力を高く評価し、共同開発、技術導入、持分投資、買収合併(M&A)などを念頭に置いて技術を検討している」と述べた。

韓国に武田のような製薬会社が育つためには何が必要かという質問に、M&Aという答えを出した。

天文学的な費用のかかる新薬開発を遂行するためにはそれ相応の規模から備えなければならないという理由からだ。

ムン代表は「武田は、M&Aで規模を拡大したおかげで売上の17%程度である5兆~6兆ウォンを研究開発(R&D)に使う」とし「ここ10年余りで優れたR&D人材が大挙流入しただけに、これらの研究を支える資金力さえ備えれば国内製薬会社も革新新薬を出せる」と説明した。

記者 オ·サンホン ohyeah@hankyung.com
<著作権者(c)韓国経済。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:韓国経済(2022.01.06)
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