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韓国の造船業界「ビッグ3」、超大型LNG船の受注本格再開
作成日
2022.03.31



2010年代に入って受注が途絶えた20万㎥以上級の超大型(Qクラス)液化天然ガス(LNG)運搬船の発注が、今年に入って本格的に再開されている。

LNGが炭素中立を達成するための「飛び石エネルギー源」として脚光を浴び、需要が増加したからだ。

この船舶を建造したのは韓国造船海洋、大宇造船海洋、サムスン重工業の「ビッグ3」だけだ。

1隻当たりの価格が3000億ウォン(約300億円)近いため、発注が本格化すれば、韓国企業が恩恵を受けるとみられる。

○3月6隻受注

30日、造船業界によると、韓国造船会社が3月に受注したLNG運搬船8隻のうち、6隻が20万トン級の超大型LNG船だ。

今年に入ってビッグ3が受注したLNG船全体23隻の26%に達する。

韓国造船海洋と大宇造船海洋が3隻ずつ受注した。

2019-2021年までの3年間で6隻にとどまり、LNG船ビッグ3の受注数の2%にすぎなかった。

LNG船の大きさ、運送容量によってコンベンショナル級(1万7500~18万㎥)、Q-フレックス級(約21万㎥)、Q-マックス級(約26万㎥)などQクラスに分けられる。

運送容量が20万トンを超えるQ-フレックス級から超大型船舶に分類される。

2000年代初めにカタールが、大規模LNG生産プロジェクトを推進して初めて発注が行われた船種で、カタールの「Qatar」から取った名前が付けられた。

Qクラスは、2000年代後半までカタールを中心に約30隻が発注された後、10年以上発注が途絶えた。

一度に多くの量を運送できるため、13万~18万㎥規模の大型LNG船に比べて費用面では競争力があるが、超大型船が接岸できる港湾自体が少なく、活用度が落ちたからだ。

世界でビッグ3だけが建造した経験があるQクラスLNG船の長さは310-350メートル、幅は50メートル以上でサッカー場3-4個の大きさだ。

10年以上、大型LNG船の標準船種となっている17万4000㎥級に比べて20~30%ほど大きい。

○再び脚光

10年間あまり遅々として進まなかったQクラスの発注が最近増えているのは、LNGがエコ燃料として脚光を浴びているためだ。

シェルによると、昨年3億8000万トンだったグローバルLNG需要は、2040年には、7億トンへ倍増する見通しだ。

ウクライナ侵攻を受け、ガス管を通じて欧州に供給されていたロシア産天然ガスが、海上に運送されるLNGに取って代わられ、一度に多くの量を運ぶことができる超大型船への船舶の人気が高まっている。

業界によると、今年、韓国メーカーが受注した6隻は、米国産シェールLNGを運送するために発注された船舶だという。

今年から2027年まで6年間にわたって100隻以上のLNG船の発注を予告したカタールも同様に、発注分の相当部分を20万トン以上級で構成する見通しだ。

海運業界関係者は「世界的に超大型船接岸が可能な港湾インフラ構築が活発に進められている」とし「燃料費の上昇も大きく、費用効率性が高い超大型船発注はさらに増えるだろう」と述べた。

このような傾向は、LNG船分野で独歩的な技術力を備えている「ビック3」には嬉しいニュースだ。

最近、韓国企業が受注した20万トン級LNG船6隻の価格は、1隻当たり2800億~2900億ウォンだ。

2400億~2500億ウォン水準の17万4000㎥級に比べて400億ウォンほど高い。

造船業界関係者は「超大型LNG船を作った経験は、韓国3社だけ。

発注分のほとんどを韓国企業が独占すると期待している」と述べた。

記者 ファン·ジョンファン jung@hankyung.com
<著作権者(c)韓国経済。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:韓国経済(2022.03.31)
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