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聨合ニュースによると、
動画配信サービスの存在感が急速に増しており、米動画配信大手ネットフリックスの韓国ドラマ「イカゲーム」はこのほど、米テレビ界最高峰の栄誉とされるエミー賞で非英語圏ドラマとして初めて監督賞と主演男優賞に輝いた。
世界の動画配信大手は韓国ドラマの持つ力に注目し、こぞって投資に乗り出している。
新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)下で、動画配信サービスはテレビよりも便利に、多様なコンテンツを好きな時間に楽しむことができるプラットフォームとして注目された。
人々は動画配信サービスを通じて海外コンテンツにも手軽にアクセスできるようになった。
「イカゲーム」の世界的大ヒットも、190カ国余りでサービスを展開するネットフリックスのおかげといえる。
過去にも韓流ブームに乗って韓国ドラマが海外で人気を集めたことがあったとはいえ、公開直後に世界で同時多発的に話題が沸騰するとはこれまで想像し難かった。
「イカゲーム」の成功は韓国ドラマの成功であると同時に、動画配信というコンテンツ流通システムの変化に負うところが大きい。
競争が激化する動画配信サービス業界にとっても、「イカゲーム」はK(韓国)ドラマという有望な投資先を見いだす契機となった。
資本力を持つグローバル企業が韓国ドラマにラブコールを送っている。
先駆けのネットフリックスは「韓国がトレンドを引っ張っている」として、さらに積極的な投資に乗り出した。
韓国コンテンツへの累計投資額は1兆ウォン(約1040億円)に上るが、そのうち半分が昨年投じられた。
具体的な数字は明らかにしていないものの、今年はそれ以上の投資を行うと表明している。
作品数にも表れており、昨年配信を開始したオリジナル韓国作品が15作だったのに対し、今年は1月の発表時点で25作としている。
米ディズニーの動画配信サービス、ディズニー+(プラス)は昨年11月に韓国でサービスを開始した。
アジア最初のサービスであり、「Kカルチャーのパワー」に期待し韓国事業への大規模投資も約束した。
数より作品性で勝負すると意気込む米動画配信サービス、アップルTV+(プラス)は、ドラマ「Pachinko パチンコ」に1000億ウォンの制作費をかけたとされる。
韓国の制作会社でなく、アップルTV+が直接制作を手掛けたという点では純粋なKドラマといえないが、韓国近現代の民族史と呼べる作品に仕上がった。
コンテンツ業界では、動画配信サービス時代がKドラマの新たな地平を開くとの期待も生まれている。
ネットフリックスのオリジナル作品「今、私たちの学校は...」「地獄が呼んでいる」のように、従来のテレビドラマでは挑戦できなかったジャンルの作品が次々登場したのも、動画配信ならではと評価される。
また「Pachinko」が韓国と日本、米国を舞台に韓国人一家の姿を4世代にわたって描き出せたのは、グローバルな協業があったからだ。
ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏は「コンテンツは一度ヒットすると波及力が大きい」と指摘。
「イカゲーム」が引き金となり、韓国ドラマへの注目と投資が集まったと分析した。
大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、韓国コンテンツが世界に通用する条件を備えていると話す。
グローバルな水準を満たすクオリティーを持つ一方で、ローカル色をにじませることで差別化に成功したという。
世界中に発信できる動画配信サービスは、大企業からの投資が無くても作品性を認めさせるチャンスを提供する。
韓国のドラマ・娯楽チャンネルENAで放送されたドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、韓国の制作会社エイストーリーが投資した作品。
海外放送権を獲得したネットフリックスが配信を開始したところ、世界的に大きな支持を集めた。
mgk1202@yna.co.kr
<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>
原文記事
出所:聨合ニュース(2022.9.14)