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22年の「韓流収支」黒字が過去最大1680億円 BTSやドラマ人気
作成日
2023.03.06

聨合ニュースによると、


【ソウル聯合ニュース】韓国が2022年にテレビ番組や映画、ミュージカル、音楽などのコンテンツ関連で海外からの収入を大きく伸ばし、いわば「韓流収支」で過去最大の黒字を記録したことが6日、韓国銀行(中央銀行)の統計で分かった。

人気グループのBTS(防弾少年団)やBLACKPINK(ブラックピンク)などを中心にK―POP人気がアジアから世界に広がったこと、動画配信サービスを通じて韓国のドラマや映画などK(韓国)コンテンツの消費が拡大していることが収入を押し上げた。

韓国銀行の「音響・映像および関連サービス」統計によると、22年の海外からの収入は17億200万ドル(約2310億円)で、前年比47.9%急増した。

海外への支払いは9.7%増の4億6700万ドルにとどまった。

収支は12億3500万ドル(約1680億円)の黒字となり、関連統計の発表が始まった06年以降で最大を記録した。

こうした韓流収支の黒字額は、東南アジアと中国での韓流ブームを追い風に14年の8000万ドルから15年は2億4500万ドル、16年は5億2000万ドルに急拡大した。

翌年、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反発した中国が韓流コンテンツを締め出したことで2億7700万ドルに急減すると、18年が2億9100万ドル、19年が2億8200万ドル、20年も2億200万ドルと低迷した。

ところが21年に黒字は7億3000万ドルと再び増加に転じ、昨年は12億3500万ドルまで拡大した。

支出に大きな変動が無かったのに比べ、収入が大幅に伸びたため。

収入は19年の8億3400万ドルから20年は8億900万ドルに減った後、21年に11億5100万ドル、22年は17億200万ドルと一気に増加した。

収入拡大の背景に、BTSやBLACKPINKなどが世界で大きな成功を収めK―POPが一つのジャンルとして定着したことに加え、動画配信サービスの浸透に伴いKコンテンツが世界市場で注目されている点が挙げられる。

米動画配信大手ネットフリックスではオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」が21年に世界的にヒットし、22年は韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」も大きな話題をさらった。

特に「ウ・ヨンウ」はネットフリックスのオリジナルシリーズではなく韓国の制作会社が知的財産(IP)を持つため、韓流収支の黒字にも貢献した。

ネットフリックスに続き、巨大な資金力を有するグローバル企業の動画配信サービス、ディズニー+(プラス)とアップルTV+(プラス)も韓国ドラマにラブコールを送っている。

当面は韓流収支の黒字が続くと見込まれる。

CNNニュースなどによると、ネットフリックスのKコンテンツは21年に15作、22年に25作ほどが新たに公開されたが、今年は最多となる34作の配信開始を予定している。

韓国政府もKコンテンツに対する全面的な支援に乗り出す。

昨年末に発表した「放送映像産業振興の中長期計画」(23~27年)によると、放送映像産業の売上高を27年までに30兆ウォン(約3兆1500億円)程度に引き上げることを目標に、技術普及や人材育成、制作インフラ整備を後押しする。

mgk1202@yna.co.kr
<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:聨合ニュース(2023.3.6)
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