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聨合ニュースによると、

【ソウル聯合ニュース】Ｋ―ＰＯＰが世界的な人気を集めている中、韓国大手芸能事務所が国内より海外でより多くの収益を上げている。

業界トップのＨＹＢＥ（ハイブ）は売上高全体に占める海外の割合を６０％台中盤に引き上げ、ＪＹＰエンターテインメントは今年上半期（１～６月）に初めて海外売上高が国内売上高を上回った。

ＹＧエンターテインメントも海外売上高が国内売上高とほぼ同じ水準となった。

中でも海外売上高の伸びが著しいのがＢＴＳ（防弾少年団）、ＴＯＭＯＲＲＯＷ　Ｘ　ＴＯＧＥＴＨＥＲ（ＴＸＴ、トゥモロー・バイ・トゥギャザー）、ＳＥＶＥＮＴＥＥＮ（セブンティーン）、ＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）、ＬＥ　ＳＳＥＲＡＦＩＭ（ル　セラフィム）などの人気グループを擁する総合エンターテインメント企業、ＨＹＢＥだ。

韓国金融監督院の電子公示システムによると、ＨＹＢＥの今年上半期の売上高は１兆３１６億ウォン（約１１１８億円）だった。

このうち６３．３％は海外売上高で６５２６億ウォン。

全体に占める割合は前年（６６．５％）に続き６０％台中盤を記録した。

国内売上高は３７８７億ウォンで３６．７％を占めた。

ＢＴＳは兵役中のメンバーがいるためグループでの活動を休止中だが、メンバーのＪＩＭＩＮ（ジミン）とＪＵＮＧ　ＫＯＯＫ（ジョングク）のソロ曲が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット１００」で１位を獲得した。

このほかＴＸＴとＮｅｗＪｅａｎｓがビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード２００」で１位を記録し、ＳＥＶＥＮＴＥＥＮのミニアルバム「ＦＭＬ」が発売日に４００万枚近い売り上げを達成するなど、ＨＹＢＥ所属アーティストの人気は高い。

ＴＷＩＣＥ（トゥワイス）、Ｓｔｒａｙ　Ｋｉｄｓ（ストレイキッズ）が所属するＪＹＰエンターテインメントも今年上半期の売上高に占める海外の割合が５２．２％に達し、初めて国内売上高を上回った。

ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）が所属するＹＧエンターテインメントは海外売上高が全体の４８．６％を占め、過去最高となった。

韓国大手芸能事務所がＫ―ＰＯＰブームに合わせて輸出企業に生まれ変わっているとの見方も可能だ。

関税庁の貿易統計によると、今年上半期のＫ―ＰＯＰのＣＤなどフィジカル盤の輸出額は１億３２９３万４０００ドル（約１９３億円）で過去最高を更新した。

ただ、海外のファンが韓国で直接購入したり、運び屋などを通じて海外に搬出されたりした場合は統計に含まれないため、実際の輸出規模ははるかに大きいとみられる。

◇主な輸出商品はＣＤとフォトカード

大手芸能事務所の主な輸出品目はＣＤとその売り上げを支えるフォトカードだ。

ＨＹＢＥの今年上半期の売上高に占めるアルバム（フィジカル盤、デジタルアルバム）の割合は４１．７％に上る。

アルバムの割合は２０２１年が３０．０％、２２年が３１．１％と上昇を続けている。

ＪＹＰエンターテインメントは上半期の売上高に占めるアルバムの割合が５１．３％に達した。

韓国歌謡界は、ＨＹＢＥの今年上半期の海外でのアルバムセールスが２０００億ウォン台に上ると推計している。

世界の音楽市場ではストリーミングが主流となっているが、Ｋ―ＰＯＰファンのＣＤを好む傾向がアルバムの売り上げを支えている。

調査会社のルミネ―トが発表した報告書によると、Ｋ―ＰＯＰファンは自身が応援する歌手に対して「支持を示す」目的で音源やフィジカル盤を購入する傾向が、ほかのジャンルのファンより６７％も高かった。

昨年の米国でのフィジカル盤売上ランキングトップ１０にＫ―ＰＯＰの７作品がランクインした。

ある大手芸能事務所の関係者は、音楽市場でストリーミングの大衆化が進んだにもかかわらずフィジカル盤の消費がむしろ増加した要因として、音楽を聴くという１次元的な消費を超え、好きなものを所有し、共有しながらより深くコンテンツの世界観にのめり込むＭＺ世代（１９８０年代初め～２０００年代初めに生まれた世代）特有の消費トレンドを挙げた。

芸能事務所は、この「のめり込む過程」で大きな役割を果たしているのがアルバムに封入されるフォトカードだと口をそろえる。

ＨＹＢＥは、今月１１日にソウルで行われたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」の閉営式で、４万人を超えるジャンボリー参加者にＢＴＳのフォトカードを贈呈し、ＳＮＳ（交流サイト）で大きな話題となった。

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原文記事
出所：聨合ニュース(2023.8.21)