韓国進出の成功事例
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チャンスへ向かう道
海外機関投資家の韓国メディア及びコンテンツ産業に対する投資を支援する、イーストゲートパートナーズ
イーストゲートパートナーズ(East Gate Partners LLC)有限責任会社のイ・ウンジェ代表は、「オオカミ少年」という映画が2012年のトロント国際映画祭に公式招待されるとは夢にも思わなかった。また、釜山国際映画祭に招待されて上映されることも、韓国メロー映画の代表的なヒット作品になることもまったく予測していなかった。
ファンタジーとロマンスが入り混じったこの映画に投資する前にイ代表が知っていた情報は、チョ・ソンヒ監督が映画の脚本と監督の両方を担当すること、人気俳優のソン・ジュンギと女優のパク・ボヨンが主演になることになることだけだった。しかし、これが映画のヒットを保証するわけではなかった。
「映画プロジェクトのヒットを保証してくれるものなどはない。映画のヒットは、製作過程で直感的に感じるものだ」と、イ代表は話す。
3年前に設立されたイーストゲートパートナーズはこうした直感と潜在性に対する評価に基づき、イーストゲートメディアコンテンツアンドテクノロジーファンド(East Gate Media Contents & Technology Fund)のLPS(Limited Partners)とともに約50件の映画プロジェクトと12社のゲーム会社に投資を行った。
「アジアの著しい成長を見て、韓国メディアコンテンツ産業の高い潜在性を確認した。韓国のドラマ、K-pop、ゲーム、映画に至る様々な分野の中、特にゲームと映画産業から投資のチャンスを掴んだ」と、イ代表は話した。
ゲーム産業は既にグローバル化がかなり進んでいる一方、映画産業の場合はまだ道のりが遠いとイ代表は話す。米シリコンバレーに本社を置くイーストゲートキャピタルマネージメント(East Gate Capital Management)の韓国法人のイーストゲートパートナーズは、特に映画輸出会社に対する投資から潜在性を確認した。また、モバイルインターネット分野の新規メディア、コンテンツ及び主な技術に対する投資を考えており、アニメ産業への進出も計画している。
成功の可否を予測できない映画プロジェクトの特性上、イーストゲートパートナーズは様々なプロジェクトに小額投資を行う戦略を立てている。イ代表と3人のパートナーらは、現在の企業状況と投資時期に対する客観的な評価ができるマネージメントチームときちんとした収益分配を行うチームを保有している企業を探る。その後、未開拓の市場から一般市場へと範囲を拡大し、ベンチャー企業と大企業間のパートナーシップを構築することで収益を生み出すモデルを好む。
現在は10件の企業ポートフォリオを検討しており、各ポートフォリオの足りない点や一企業の足りない点を他の企業でどうやって相殺できるかなど、包括的な観点から慎重に検討している。
「投資ポートフォリオに入っている企業間のシナジー効果を生み出すことに重点を置いている。追加的に価値を生み出すというのは、終わりの見えない作業だ。我々は企業間の情報共有を支援する仲介役を担当している」と、イ代表は話す。
イーストゲートパートナーズは今年、一般メディア及びコンテンツ産業に対する投資のため、500億ウォン規模となる第2回目のファンドを計画している。今回のファンドはコンテンツの開発及び管理、デジタル配信及び伝送、人材管理及び教育、韓国や日本、中国及び東南アジアの観客を対象にする新規メディアなどに特化された企業に投資を予定している。
「単に規模が大きいファンドより、LPSに最大の分配を行う優れたファンド管理会社になることを目標にしている。これを通じて、グローバル機関投資家の対韓市場投資を支援する役割を充実に果たす」と、イ代表は話した。
- イーストゲートパートナーズは、Invest Koreaが提供する便宜施設を利用するため、Invest Koreaのすぐ隣にあるInvest Korea Plazaの建物に移転した。その前は、映画の街として有名な忠武路(チュンムロ)に位置していた。